人間関係やストレスケアに役立つ心理学

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上手な悩みの聴き方。うまく聴くだけでどんなアドバイスより効果がある


みなさんこんにちは。

 

忘年会のシーズン、飲み会などではやっぱり愚痴を言って日ごろのストレスを解消したいと思う人も多いのではないでしょうか。

でも愚痴を言う方は吐き出せて楽かもしれませんが、聴く方は結構体力をつかうものですよね。

愚痴だけでなく、人の悩みを聴くというのは意外と難しいもので、どうやってアドバイスすればいいか困ってしまう人も多いはず。

今回はそんな愚痴、悩みの上手な聴き方をご紹介していきます。

 

どんなアドバイスよりも効果のある、悩みの聴き方とは

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①反論や指摘、アドバイスはしない

 「ちょっと相談したい事があるんですけど…」そう切り出して相談する場合、自分ではその問題に対する答えが見つからず、どのようにするべきか答えを教えてほしいと考えていると思われがちですが、実はそれは間違いです。

もちろん適切な答え、アドバイスを聞いて参考にしたいというケースもありますが、多くの場合は悩みを相談したい人はすでに答えが自分の中にあり、それを確認したかったり、同調してほしかったり、ただうっぷんを吐き出したいだけという事が多いのです。

その為、「その考えは違うよ」「こうした方がいいんじゃない?」と反論や指摘をしてしまうと、「ちゃんと分かってくれない」「そうじゃないのに…」と相談者が思い描いていたものとは違ってしまうという事になってしまいます。

特に男性は同調や共感が苦手で、答えや結果を導き出すのが得意である為、その相談者の問題に対する答えを見つけ出そうとしてしまいがちです。

でもそうではなく、大事なのは相談者の話をちゃんと聴く事。ただ聴くだけでも相談者は不満や不安を吐き出す事が出来て、心のエネルギーを補充する事が出来るのです。

そして、ただ聴くだけといっても少しコツがあります。それが以下の2点です。

 

②バックトラック(オウム返し)

「言われたとおりに企画書なおしたのに、部長にまたその部分で怒られてすごく腹が立ったんですよ」

例えばこのような話があった場合、どのように切り返しますか?間違っても「君の書き方が良くなかっただけじゃないの?」等と突っ込みを入れてはいけません。

無駄な指摘をせずに相手の意見を受け入れる為には、相手の言葉をそのまま返すのが一番です。

しかし、言われた事をそのまま全部返してしまっては会話が成立しません。ポイントは、相手の感情をオウム返しする事です。この場合だと

「そっか、腹が立ったんだね」とシンプルに返します。

相手の感情の部分に着目して話を聴き、「悲しく感じたんだね」「悔しかったよね」と感情を確認するように合いの手を入れる事を意識してみましょう。

相談者は頭から溢れてくる感情をそのまま口にして吐き出していく事もあり、相談と言ってただ聴いてほしいというのは、自分の頭の中身、感情を自分自身が確認したいという事でもあります。

オウム返しで感情が返ってくる事で、相談者は自分の言葉をもう一度聞く事になり、より頭が整理されて心が浄化されやすくなるのです。

 

③同調、共感する

相手に話を聴いてほしいというのは、相手に自分の境遇を聴いてもらって感情を分かち合ってほしいという思いや、自分が間違っていないという事を認めてほしいという気持ちが働いている事が多いのです。

その為求められているのは、その気持ちに同調し共感してもらう事です。

「わかるわかる」「私も同じ事されたらそうなると思う」「それは腹が立つよね~」

と、相談者の感情に対して、「分かる」「理解できる」という姿勢を持ちましょう。

しかしここで「部長ってそういうところ腹たつよね~」と、その事象や人物に対する評価まで一緒に同調してしまうと、ネガティブなコミュニケーションという意味合いが強くなってしまいます。

もちろん話の流れ的に一緒になって部長の欠点を上げる事も必要かもしれませんが、大事なのは、なるべく感情にだけ同調し共感を示すという事です。

落ち込んでいる時というのは承認欲求が上がっており、「誰かに認めてもらいたい」「私は間違ってないと言ってほしい」と心の奥底で考えています。

うまく相談者のニーズをとらえその欲求を満たしてあげるだけで、どんなアドバイザーよりも素敵な聴き役となれるのです。

 

まとめ

聴き上手という言葉がありますが、その聴き上手というのは相手にうまく喋らせて吐き出させるという事です。

話を否定せずに聴き、共感を示し、感情を言い返すだけで上手な聴き役になる事ができます。そして、「それでそれで?」「なんでそうなったの?」と相手に語りを与える質問を挟む事で相談者はより一層話しやすくなり、話を聴いてくれていると実感しやすくなります。

この聴き役としての技術は、実はテレビなどの司会者がよく使っています。出演者に的確に話を振り、「へぇ~そんな事あるんですね」「それでその後どうしたん?」等、自分が語るのではなく、相手に語らせる為の言葉を多く使って会話をしているので、今度バラエティー番組など見る時は意識してみて下さい。

上手に話を聴く事ができればあなたの人望は上がり、話を聴いてほしいと自然と人があなたのもとに集まるようになってきますよ。

 

 

 

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